なんだ・・・？この普通の萌えゲーは


そう、途中までは思っていた。

パルフェ公式HP


私がこのパルフェをプレイしたのは私の友人に、

「なんか面白いいやつない？」

と聞いたところ、

「えー、じゃあパルフェはもうやった？」

と言われ、やっていないと答えると、

「じゃあそれだよ」

と、「おめえまだやってないのかよ」とたしなめるように言い放たれ、

これがきっかけでパルフェをプレイする事になった。


パルフェと言えば、ネット上でも非常に評価が高く、
「泣きゲー」「万人受けする名作」「シナリオが素晴らしい」「カトレアは俺の嫁」「じゃあ里伽子はもらっていきますね＾ー＾」

などなどが主な意見でプレイ前から多少期待はしていたのはあったが、
私がこれらの意見の半数以上にに意義を唱える事になるとはこの時、思っても見なかった。


まず前情報で「メインヒロインである里伽子ルートだけは絶対に最後にやれ」
と、どこでも言われていた。

この意見にはプレイ後の私も同意する。
あなたも、もしパルフェをプレイすることになった場合は里伽子ルートを最後に回すように。


この前情報を見た当時の私は、飼いならされた犬のように「ふむふむ」と首を縦に振り、
その他ヒロインをまず攻略して行く事にした。


まず最初にネットで評価一番低かったヒロインの攻略から始める。












・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・











「なんだこれ・・・」

最初に出てきた感想はこれだった。

プレイ中にも何度も「つまんね・・・」と感じ続けていたが、
最後まで盛り返すことなく終了。


ギャグは量自体少ないし、
シナリオなんてあってないようなもの・・・

ただ、ヒロインはエロくて可愛い・・・？



要するに「萌え」以外に評価できるところがあまりにも少ない。

ただの萌えゲーだった。


その時の私はもちろん落胆はしたが、
「このヒロインが一番ネットでの評価が低い」という希望があった。


その希望のおかげで、その気持ちの暗さとは裏腹にさっさと２人目のヒロインの攻略に入ったが、
この２人目のヒロインをクリアした後も評価が持ち直す事はなかった。


その後も残った複数のヒロインを、運動が苦手な人のマラソン大会前日のような気持ちで攻略し、

カトレアルートが面白く、その気持ちが一旦晴れるものの、

以後はまったく改善されないどころか、悪化の一途をたどった。



「もうなんなんだよこのゲーム・・・」


そう思いながら４人目のヒロインをクリアした頃にはもう深夜の１１時。

辺りはもう既に暗く季節も冬だったため、夜の冷気が漂う部屋の中で一人悩んでいた。

プレイを続行するか、もう寝てしまうか。


結論を言うとプレイを続行した。


パルフェという作品に対する感想は、射精した後のチンポのように萎え切っていたが、
里伽子ルートに対する期待感がまだあった。

そして「１～２時間進めてから寝よう」

そう考えた。









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気がつけば部屋にある時計の短針が、７の数字を指していた。





　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
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理由を言うと里伽子ルートが面白すぎた。


今まで感じてきたパルフェに対する私の不満を、

家を丸ごと吹き飛ばす「ハリケーン」のように吹き飛ばし、

本来１～２時間で終わる予定だったのに、思わず徹夜でプレイしてしまった。


プレイし終わった瞬間

『里伽子√もしかして神！？』

と思いました。

神という表現はあまり好きではないのに、
ついつい、こういう感想が出てきてしまうほどに素晴らしかった。


「燃えるような展開や涙するような事もないのにこういう感想を抱く事ができるのか」

そう思いました。




■パルフェ総評

このパルフェという作品は、涙する展開も無ければ、

バトルやキャラ同士の闘争などの燃え要素もあない。

ただただ恋愛話が続く意外とニッチな作品です。


要するに恋愛アドベンチャーです。


万人受けすると言われていますが、そんな事もありません。


なぜなら、このパルフェの８割以上は、恋愛話と萌えで構成されている。

そのため恋愛要素や萌えを求めていない人がプレイすれば、

里伽子ルート以外の４人のヒロインルートは、

その人にとっての地雷になる可能性は極めて高いのです。


シナリオも基本的に良くありません。


しかし、里伽子ルートのシナリオは別格と言って良いでしょう。

里伽子ルートは驚愕のシナリオ展開に脳が中毒状態になったように魅入られ、
マウスクリックが止まりませんでした。

里伽子ゲー認定物です。


里伽子ルートばかりをここまで褒めてきましたが、

あなたがもし恋愛話や萌えゲーのジャンルが好きならば、

非常におすすめの作品です。


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